1学年2クラスを立場も平等な担任の先生が3人、もしくは4人で共同で担任をし、1人の児童を様々な角度から見守ります。
年齢や性格も違う教師が協力しながら担任としてかかわります。担任は、児童の成長を促すよう協働し、児童が自分の良いところを認め、伸ばし、個性的に成長していくことをサポートしていきます。
共同担任制の長所
- 児童の生活を多角的に見ることで、その子が持つ個性を引き出すことができます。児童は各科目や教師により、また学級活動や休み時間により、それぞれ違った面を見せます。それらを共同担任が共有し、各々の視点からの解釈を通して児童の全体像を掴むことにより、独断に陥ることなく子どもの無限の可能性を掴み、伸ばしていくことが可能となります。
- お互い個性を持つ人間ですから、お子さまにとって合う先生や合わない先生があるかもしれません。何か相談したいことが生じた時に、児童が話しやすい先生を選ぶことができるのは、共同担任制の大きな利点です。臨機応変に選択肢があるので、苦しみや悩みを自分の胸にしまい込むことが少なくなります。
- 何か問題が起こった時にも担任一人の判断だけでなく、担任陣で一致協力して取り組み対策を練ります。「三人寄れば文殊の知恵」のことわざ通り、知恵を出し合い偏りのない解決策をとることができます。
- 一人の児童につき、一年間で専科も含めて約7人の先生から教えられることになりますので、児童が先生全員に6年間学校に通っている間に一度はどこかで接する機会を持つことができ、先生と児童との間の信頼関係や親密度が増します。
- 教師間で補い合い助け合うことにより、協調、協力、和、一致が保たれ、よりよい指導が行えます。