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学校生活

卒業生・保護者の声

医師を志すきっかけ、土台を作ってくれた場所

阿部 悦子 (初等科37回生、中高61回生)

略歴

1983年(昭和58年)光塩女子学院初等科入学
1995年(平成7年)光塩女子学院高等科卒業
1995年(平成7年)東邦大学医学部入学
2001年(平成13年)東邦大学医学部卒業
2001年(平成13年)東邦大学医療センター大森病院入職
2007年(平成19年)六本木ヒルズクリニック 入職
2015年(平成27年)あべ耳鼻咽喉科クリニック開設

初等科時代で印象に残っていることを教えてください。

私がリレーの選手に選ばれた時、学校を病欠しがちな私を心配し、運動会当日まで体育の授業の後、私の自主練習を見守り続けてくださったことがあります。多人数のうちのたった一人の私に気をかけてくださったことがとてもうれしいなと思いながら運動会で走ったことをよく覚えています。印象に残っているのは運動会やクリスマスなどの行事というよりは、何かと先生方にお話を聞いていただいたことです。そしてふとした時に先生方が声掛けをしてくださった気がします。運動会もみんなで一生懸命練習、クリスマス会でも一生懸命練習。そこにはいつも先生方がいらして、今思うと先生方もさぞ大変だったであろうと思います。

初等科とは阿部様にとってどのような場所ですか。

私にとって初等科は医師を志すきっかけ、土台を作ってくれた場所です。「友のために命を捨てるほど大きな愛はない、常に隣人のことを想う」という理念を時に紙芝居、時に画像にてお伝えいただき、いつしか私の心と体に染みついていきました。思春期にあれこれ悩み、自分なりに克服し、この体験を何かにいかしたい、同じように悩む人がいたら力になりたい、そう自然に思い、医師になる決意をしました。

初等科での経験が今のお仕事につながっていると思われることは何かありますか。

1年前に開業する以前は、同地区で勤務医として7年働きました。開業にあたり、一番は7年間育てていただいた患者さんたちによりよい環境で医療を提供することで、恩返しができたらと思いました。小さなクリニックですが、地域に根づき、患者さんのお話に耳を傾け、病気をただ診るのではなく、個々の生活スタイル、バックグランド、心身のバランスなど包括的な治療を心がけています。こつこつとただ誠実に自分が正しいと思うことを信じて進む。これは光塩の初等科時代にシスターや先生方に教えていただいたことだと思います。

初等科入学を考えているご家庭へのメッセージをお願いします。

光塩はわりに地味なイメージ、カトリックで厳しい印象があるかもしれませんが、私はわりとのびのびと学校生活を送った気がします。120パーセントの力で体をいっぱい使って運動し、懸命に勉強した思いがあります。初めは少々気おくれするかもしれませんが、先生方は優しく時に厳しく、お子さんの教育の応援団、先輩としてとても信頼できると、母となった今、実感しております。 現在通われている初等科生には「いつも見守ってくれる人がいる」「自分のことを心から考えてくれる人がいる」ということをぜひ感じてほしいです。迷ったり、寂しかったりする、そんな時に思い出してください。女性の未来像は多様化していますが、このことはどの生き方にも通じることだと思います。シスターや先生方は深い愛情でみなさんを静かにいつもいつも見守っていてくれます。そしていつでもその心の声に耳を傾けてくださいます。そのなかでのびのびと、みなさんの可能性を広げるべく学校生活を送っていただけると嬉しいです。

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